漢方内科では、患者さんの症状やご希望をお伺いし、相談しながら治療方針を一緒に決めていきます。※保険診療です。

漢方医学では、漢方薬を内服するだけでなく、生活習慣や食習慣の改善が大切と考えられています。その為、生活習慣や食習慣についてもアドバイスもさせて頂きます。健康的な生活を保つことが、心身の安定につながり、漢方薬の効果を出すことに繋がります。

いま、精神科のお薬を飲んでいる方でも、漢方を併用することで症状を改善させたり、副作用を軽減させる場合があります。どの科の先生に相談したらいいかわからない、今まで漢方を飲んだけど合わなかった、飲みにくかった等の経験がある方も、是非一度ご相談ください。

漢方内科がおすすめの方

・検査で異常がないのに自覚症状が続いている方

・天気の変化で不調を生じる方

・イライラ、うつなどの精神症状がある方

・不眠はあるが睡眠薬には抵抗がある方

・胃もたれや食欲不振、便秘、過敏性腸症候群など、胃腸の弱さや病気がある方

・月経に伴う不調をお持ちの方(生理痛、月経困難症、PMS、更年期障害、不妊など)

・腰痛や忘れっぽいなどの加齢現象がある方

・アレルギー疾患がある方

・慢性の病気、冷え症などがある方

・虚弱体質の方

・太りやすいと感じる方

・肌荒れやシミが気になる方

など

漢方内科で対応可能な主な症状

更年期症状

閉経期前後の女性に見られる症状のひとつです。

ホルモンバランスの乱れによって起こるといわれており、顔のほてりやのぼせ、頭痛、肩こり、頭痛、動悸、冷え、精神症状(イライラなど)、発汗などの様々な不定愁訴が現れます。

慢性疲労状態

全身の倦怠感、疲れやすさに微熱やのどの痛み、筋力低下、筋肉痛、頭痛などがあります。

気力の低下など、うつに似た精神症状が現れることもあります。

月経不順

正常な月経周期は25~38日といわれており、毎月の月経日がずれても6日以内なら正常です。

月経期間は3~7日くらいです。

これらから少しずれるくらいなら心配ありませんが、月経が数か月に一度しか来ない、ひと月に何回もある、期間が極端に短い、ずっとダラダラと続くなどの問題があれば受診したほうがよいでしょう。

むくみ

夕方になると脚がパンパンになってだるい、鏡を見ると顔がむくんでいるなどの女性に多いと言われている症状です。

同時に冷えやすい人でもあり、頭痛、めまい、肩こり、汗をかきやすいなどの症状も起こることもあります。

冷え性

血行が悪くなってからだの末端が冷たくなることです。

特に冷えるのは、手・足・腰で、ひどくなると頭痛やめまい、関節の痛み、寒くて眠れないなどの症状に悩まされることも多いです。

頭痛

片頭痛や緊張性頭痛、月経の時に起こる頭痛など、様々な頭痛があり、ホルモンバランスの乱れによって生じる場合もあります。

ズキンズキンと脈を打つような痛み方、こめかみをしめつけるような痛み、首や肩のこりがひどい、視野のゆがみもある等の症状があるときはご相談ください。

花粉症・鼻炎

花粉の季節に鼻水、くしゃみ、目のかゆみなどの症状に悩まされる人が多くなっています。

ハウスダストやペットなどが原因で同様のアレルギー性鼻炎が起こることもあります。

一般的な抗アレルギー薬と違い、漢方薬では眠気が起こることはありません。

頻尿

突然尿意を感じて我慢できなくなる過活動膀胱、尿意を感じたらすぐにもれている切迫性尿失禁、くしゃみや重いものを持った時にもれる腹圧性尿失禁があります。

胃痛

食べ過ぎ、飲み過ぎだけでなく、ストレスで消化機能が低下し、胃が痛くなることや、胃もたれが起こることもあります。

また、食欲不振や胸やけ、おなかがはる場合もあります。

便秘・下痢

排便のペースが人それぞれなので、一日一回お通じがないから便秘というわけではありませんが、お腹が張る、痛む、固くて強くいきまないと出ない、コロコロ便が少しだけ、いつもゆるい便しか出ないなどの症状に悩んでいるようなら治療をおすすめします。

不眠

大きく分けると、4つのタイプがあります。

入眠障害:寝るまでに時間がかかる

中途覚醒:夜中などに何度も目が覚めてしまう

早期覚醒:朝早く目覚めてしまう

熟眠障害:眠りが浅く熟睡した感じがしない

強度のストレスや疲労によって引き起こされることが多いのが特徴といわれています。

漢方薬とは

漢方薬とは、自然界にある植物や鉱物などの生薬を、複数組み合わせて作られている薬です。何千年という長い年月の治療の経験から、どの生薬を組み合わせるとどんな効果が得られるか、また有害な事象がないかなどを確かめられ、漢方処方として体系化されました。

現在では、数千年の歴史を経てすぐれた漢方薬のみが生き残り、からだに優しく、長期間服用しても安心、という大きな信頼を得ています。漢方薬の科学的研究も進み、なぜ漢方薬は効くのかということも次第に明らかになりつつあります。

特に最近は病気の治療のみならず、西洋薬では改善が難しい症状の緩和や健康管理を目的として広く漢方薬が注目されています。

特に、最近では長時間労働、環境の変化、不規則な食事、運動不足、睡眠不足など、様々なストレス要因があり、自律神経のバランスを崩しやすく、様々な症状を引き起こしています。患者様一人ひとりのニーズに合った漢方薬を処方することが重要ですので、しっかりとお話をお伺いした上で処方させて頂きます。

西洋薬との違い

西洋薬の多くは一つの有効成分で作られており、血圧を下げたり、細菌を殺したり、熱や痛みを取ったりするなど、一つの症状や病気に対して、強い効果があります。

また西洋薬のベースとなる西洋医学では、患者の訴えのほかに検査を重視していて、その検査結果から病気の可能性を探し、治療法を考えていくことが多いです。その為、検査結果や数値などにしっかり表れるような病気を得意としていると言えます。

一方、漢方薬は1剤に複数の有効成分が含まれているため、多様な症状に効くのが大きな特徴です。

また漢方薬のベースとなる漢方医学は、患者様の病状(訴え)や体質を重視し、その方にあった漢方薬を処方します。その為、体質や心に由来する症状(うつ、不眠、生理痛や冷え症、虚弱体質など)、検査に表れない不調(更年期障害、不妊、冷え性)などの治療を得意としています。

症状だけでなく、1剤で複数の病気が改善されることがあるのも漢方薬の大きな特徴です。たとえば、牛車腎気丸は、腰痛や頻尿に有効ですが、飲んでいると疲れやむくみなど、複数の症状が改善されることもあります。

自らが持つ「自然治癒力」を高め、病気になりにくい身体づくりが可能な点も、漢方治療のメリットと言えるでしょう。漢方治療も保険適用です。漢方治療についてご興味ございましたら、お気軽にご相談ください。